2021-01-21 Thu
コロナ感染が広がっているので3密に注意する事などの挨拶の後、公園中央にある池の周りを歩き始めた。まず、シロハラ、ホオジロなどが出て来てくれた。山頂へ向かう坂道を登る途中では、先頭の方から「ルリビタキ♀が居ました!」と云う声。姿を見られた人は少なかったが、確認出来て良かったと思った。更に少し歩くと300段余の石段だ。皆、息を切らせながら一所懸命に登っているようだった。山頂に着くと、熊本市街が一望でき、その遙か彼方に阿蘇の峰々や俵山の麓に設置されている風力発電も何基か見える。どこからかハシブトガラスの声も聞こえて来た。山頂を下りて「三賢堂」へ入った。ここは、菊池武時・加藤清正・細川重賢の銅像が設置されている所だ。事前に予約しておいたので、お堂の扉の鍵が開けてあり、三賢人の像を見る事が出来た。次に「少年の家跡地湧水池」へ行った。こんこんと清水が涌きだしている池の周りの樹木に、エナガやメジロの混群が飛来し、すぐ目の前の枝に留まってくれて、そのかわいい姿を見る事が出来た。次は「釣耕園」だ。江戸時代に細川家の重鎮だった続氏が所有されている私邸の庭だが、名園として名高く、それを開放してくれている。苔むした庭に入ると小川のせせらぎがあり、池があり、竹林があり、そして手入れの行き届いた樹木があり、明治時代を思わせるような石塀がありと飽きることがない。「釣耕園」の端に差し掛かったところでイカルの群れ数羽が大木の枝に留まっているのを見る事が出来た。次は「叢桂園」。ここは平安時代の曲水の宴を思わせるような、うねうねと続くせせらぎが作ってあり、それを取り囲むように、古木、苔、飛び石などが見事に調和している。「叢桂園」を出ようとしたら、後ろの方から「そこにミヤマホオジロが居たのに、、、」と云われてしまった。残念ながら今日の見たい鳥ミヤマホオジロは、その方、1人だけの確認となり、他の方は見る事が出来なかった。そこを出て「百梅園」の横を通り、元の石神山公園駐車場に戻り、鳥あわせをして終了となった。石神山公園探鳥会は、低山、藪、湧水、竹林など、変化に富んだ自然環境の中に、名園や石畳みの小道などもあって、歴史も感じられる楽しい探鳥会だと思った。
[確認鳥種]
カルガモ、アオバトsp、キジバト、ミサゴ、ハイタカ、コゲラ、モズ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、キセキレイ、ハクセキレイ、イカル、ホオジロ、ミヤマホオジロ、アオジ 以上25種
エナガ (撮影 O.S)

キジバト (撮影 O.S)

ホオジロ (撮影 O.S)
