2019-09-24 Tue
前日夜半から未明にかけて大型の台風が九州の北西の海上を通過し、県内は暴風が吹き荒れ大変な夜になりました。一夜明けて台風一過、風は収まったもののコムクドリは今日もやってくるのか、数は減ってないかと不安がよぎるムクドリ・コムクドリのねぐら入り観察会です。ムクドリ登場までの待ち時間に建物屋上のハクセキレイやマンションのベランダで虫をとるイソヒヨドリのメスやテレビアンテナの上にいるオスを観察しました。それから間もなくスズメがばらばらと並木に入り始め、ムクドリも小さな群れ大きな群れとそれぞれに飛んできます。そのうちコムクドリのまとまった群れがどんどんやってきました。ムクドリ20羽、50羽、80羽などの群れに比べて、コムクドリの群れは100羽、300羽、500羽とまとまって入ってきます。1000羽位に膨れ上がった大きな塊は丸くなったり細長くなったり、ぐるぐるとねじれるように、うねりながら飛び回ります。コムクドリの飛び方は一斉にそろった塊が分かれたり、また一つになったりと、まるでプロジェクションマッピングのCGを見ているような気になります。群れが近づくとその羽音がブォォ~~と大きく反響して「わぁぁ~~!」と感嘆の声が出ます。
コムクドリはおおよそ1万羽強が集まり、ねぐらに入ったようでした。通り沿いのねぐらの木はスズメとムクドリとコムクドリ3種のシェアハウスとなって大騒ぎの夕暮れ。ムクドリやスズメは留鳥なのでねぐら入りは冬も続きますが コムクドリは10月に入ると東南アジアの方へ飛去してしまいます。今日の観察会は、2か月とちょっとのコムクドリねぐら入りのショーのまさに最大の佳境を迎えた日でした。S.S
【確認した鳥】
コムクドリ、ムクドリ、スズメ、ハシボソガラス、ハクセキレイ、イソヒヨドリ、キジバト、ヒヨドリ、カワラバト 以上9種
コムクドリの大群 (撮影 K.H)

コムクドリの大群 (撮影 K.H)

ねぐらに入ったコムクドリ (撮影 S.S)

ねぐらに入ったコムクドリ (撮影 S.S)
