2019-05-29 Wed
集合時間より1時間ほど早く男池駐車場に到着すると、山からたくさんの野鳥の声が聞こえていました。カッコウやシジュウカラの巣立ち雛が親鳥に餌をねだる声。その中で、「ホホヘン、ホホヘン」とヤイロチョウの声。しかも、2羽で鳴きかわしています。幸先が良いと、皆さんが集合されるまで聞いていました。参加者が集合して「男池園地」から登山道に入りました。ヤイロチョウは鳴き続けており、先に探していた方と合流しヤイロチョウの元へと足が急ぎます。鳴き声に徐々に近づいて、鳴いていると思われる木の近くまできましたが、枝葉に隠れてみんなで探しても見つかりません。結局、姿を見ることはできませんでした。憧れのヤイロチョウの姿を拝めるのはもう少し先か~と、スマホのビデオで鳴き声を記録しました。あきらめて先へ進みます。途中でクロツグミのオスを見ることができました。
「かくし水」での休憩中には、ヤマガラ、ヒガラ、コガラが次々に水浴びにやってきます。さらに、オオルリがつがいで現れて横枝に並んでとまってくれました。なかなかオオルリのオス、メスを同時に観る機会はないのでラッキーでした。休憩の後は「ソババッケ」を目指して急な山道を進みます。途中、ミソサザイが目の前で大きな囀りを披露してくれたり、姿は見えないもののトラツグミやツツドリが鳴いたりと鳥たちが楽しませてくれました。
「ソババッケ」に到着すると、オオルリが盛んに囀り、山の上をイワツバメが飛んでいました。ここで記念撮影をしました。さらに少し先へ進み、コルリのポイントへ移動します。新緑の美しい森の中を歩きます。近い場所にカケスが降りてのんびりと採餌しており、みなさん双眼鏡やカメラを構えていました。その時に「チッチッチッチッ…」の前奏が聞こえてきました。耳をすますと直後に美しい囀りが聞こえてきました。コルリです。しかし、鳴いたのはこの一声のみで、みなさんは気が付いていなかったようでした。鳴き声が聞こえた場所で、昼食を食べて待つことにしましたが、結局、コルリは見ることができませんでした。その後、オオルリやクロツグミ、トラツグミ、ツツドリ等たくさん囀りを聞きながら戻りました。男池園地入り口付近まで戻り、鳥合わせをしました。30種類以上の鳥を確認できました。山登りは少しきつかったですが、たくさんの夏鳥を楽しむことができました。
帰り道では長者原や草原に立ち寄り、ホオアカやコヨシキリなどの阿蘇ならではの鳥を観ながら帰りました。 M.K
[確認鳥種]
ホトトギス、カッコウ、ツツドリ、シジュウカラ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、コゲラ、アオゲラ、オオアカゲラ、オオルリ、キビタキ、クロツグミ、ミソサザイ、サンショウクイ、イカル、ハシブトガラス、アオバト、キジバト、キセキレイ、ゴジュウカラ、ウグイス、カケス、ヤイロチョウ、コルリ、ソウシチョウ、イワツバメ、トラツグミ、エナガ、ヒヨドリ、ツミ、コサメビタキ 以上32種
オオルリ 右♂、左♀ (撮影 M.K)

カケス (撮影 M.K)

ミソサザイ (撮影 M.K)

参加者
