2013-02-26 Tue
西の久保公園は、天草市民が多く利用する人気の公園です。大きな溜池、小さな池、芝生広場、菖蒲園など多様な環境が揃っています。1年中、色んな野鳥に出会え、春の渡り時にはクロツグミも毎年観察できます。いよいよ探鳥会スタート!まずは溜池にいる水鳥を観察しました。水辺で休憩しているオオバン・バンを望遠鏡に入れると、「羽根の1枚1枚が綺麗に見えますね」など感動されていました。ここではバンが繁殖しており、1回目に孵った若鳥が2回目に孵った雛を世話するヘルパーすることを話すと、ご存じの方もいて驚かされました。近くの樹上にイカルやカワラヒワ、リュウキュウサンショウクイがいますが、声はするが姿は見えずでした。遊歩道沿いを進むと低木の下で動く小鳥を発見!双眼鏡で覗くと青いルリビタキ雄ではないですか。すぐに林へ飛んで行ったため皆さん観察できませんでしたが、三宅さんが写真を撮られており、見せていただきました。その後も、シロハラ、ツグミ、ハクセキレイ、メジロ、アオジなど次から次に現れ休む暇もないくらい賑やかでした。
やっと今回見たい鳥、キクイタダキポイントに到着しました。メジロ集団に混じって飛び交うキクイタダキ発見!でも葉っぱの中をちょこちょこと動きなかなか見れません。次第にキクイタダキ集団が見やすい下の方にやってきて、樹木の幹や地上1~2メートルぐらいの所で餌を探し回り始めました。頭の黄色もじっくり観察出来ました。
芝生広場上空では、ミサゴ2羽がディスプレイ飛行。公園内の溜池にはブラックバスが多く、ダイブしてブラックバスを捕獲していきます。小さな池のそばでルリビタキ雌を発見しました。望遠鏡に入れて皆さんで観察していると1羽の小鳥がルリビタキの方へ飛んでいきます。次に望遠鏡を覗くと同じ所にジョウビタキ雌が入れ替わるように止まっています。もともとここはジョウビタキ雌の縄張りで、ルリビタキが侵入してきて追い出されたのでしょう。マジックでも見ているような早変わりに、皆さん大爆笑でした。
今日はカワセミが見れなかったと思いながら鳥合わせをしていると「カワセミがいますよ!」と参加者の方が声をあげられました。見ると対岸の鉄柵にカワセミが止まっているではありませんか。カワセミを見たいという方も多かったので喜ばれていました。
次から次に野鳥が現れ、33種類の観察でした。皆さん見れる数の多さに驚かれ、「またここで探鳥会して下さい」、「また双眼鏡持って自分で回ります」など大満足の探鳥会でした。会員外の一般市民の方の参加が16名と過去最高でした。立田山探鳥会のように、天草では西の久保公園と言われるように毎年定例に探鳥会を開催していきたいと思います。(MS)
【確認した鳥】
トビ、ミサゴ、チョウゲンボウ、オオバン、バン、カイツブリ、コガモ、キジバト、コゲラ、カワセミ、ハクセキレイ、キセキレイ、イワツバメ、亜種リュウキュウサンショウクイ、イソヒヨドリ、ルリビタキ、シロハラ、ジョウビタキ、ツグミ、キクイタダキ、メジロ、ヒヨドリ、ウグイス、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、ホオジロ、アオジ、マヒワ、イカル、シメ、カワラヒワ、ハシボソガラス(33種)
キクイタダキ

参加者
