2010-09-22 Wed
毎年、9月の中旬頃、天草の六郎次山山頂ではアカハラダカが群れで通過するのを見ることが出来ます。アカハラダカは、ハトぐらいの大きさのタカで、夏は朝鮮半島・中国やロシア南東部で繁殖していますが、冬は餌(カエルや昆虫など)がとれなくなるので、その前に南へ渡ることになります。六郎次で見られる秋の渡りの群れは、朝鮮半島から対馬を経由し、長崎から天草の上空へ。そして、沖縄 、琉球列島などを経由し、中国南東部や東南アジアまで南下します。年により、通過する群れの数は変わり、大群が見られる年もあれば、小さい群れしか見られない年もあります。その年の気圧配置、その他の条件で群れの数は大きく変化するのです。
この日は、6:40~15:00の間を観察しアカハラダカ2240羽をカウントしました。また、ハリオアマツバメなど、他の渡り鳥も見ることが出来ました。
尚、熊本県内のタカの渡り情報は、このウエブサイト内の活動等のページからも見ることが出来ます。
アカハラダカの群れ

上の写真の一部拡大写真

別の群れ

アカハラダカ成鳥

アカハラダカ亜成鳥

ハリオアマツバメ
